漢字の読み書き
中学受験における国語テストの漢字の読み書き問題は、単に知識を問う問題であり、基本的には「いかに暗記できたか?」を問う問題になります。下記で述べる四字熟語も同様、例えば、「一石二〇」〇に入る漢字を書きなさい。という設問のように、覚えていないと全く回答できない、つまりいかに勉強したか、準備をしてきたかという点を問う問題になりますので、基本的にこの部分は落としてはならない問題です。国語の試験においては、読解力向上を中心に勉強を進める形が多いのですが、こうした暗記を中心とした知識問題は、全体の20~30%程度にも及ぶ場合がありますので、しっかりと勉強(暗記)しておかなければなりません。
漢字問題においては、補習的に漢字検定を受けておくのも良いのですが、中学入試で直接的に役立つことはありませんので、敢えて漢字検定を受ける必要はないでしょう。仮に中学受験レベルであれば、漢字検定の3~4級程度の出題範囲と捉え、3~4級の過去問などが差し支えなく解けるのであれば、それ以上の暗記は敢えてする必要はないでしょう。
四字熟語
中学受験における四字熟語の問題は、上述のような穴埋め問題のほか、ことわざや慣用句を絡めて、類似する意味のものを選択したり、反対の意味となるものを選択させる設問が多く採用されます。四字熟語単体の問題であれば、穴埋め問題のほか、読み方や、その意味を選択させる設問などが中心となりますので、こちらも基本的には暗記が必須の知識問題となります。小学校6年生までに習う漢字を用いた四字熟語が中心となりますが、「大願成就」のような読み方が難しかったリ、「山紫水明」などの難解な四字熟語の意味を回答させる設問もでる場合があります。
ことわざ/慣用句
国語が好きな生徒さんの多くは、ことわざや慣用句の学習が比較的好きという傾向があるようで、各ご家庭でもトイレやお風呂の中に、ことわざ集などを貼って日々学習できる環境を作っているようです。参考書などもマンガ風に面白おかしく教えているものが多く、小学6年生のお子様にとっては非常に受け入れられやすいようですが、入試においては上記の四字熟語同様、穴埋め問題であったり、類似・反対の意味を示すことわざを選択させる問題が多く出題されています。
例えば、もう一度確かめるという意味合いの「□を押す」□に当てはまる漢字を答えなさい、という問題は定番。その他、恥をかく=「□がつぶれる」などの慣用句における設問も多く出題される傾向にあります。取らぬ○の皮算用、飛んで火に入る夏の○、こうした設問は基本的に暗記していないと歯が立ちませんので、上記でご紹介したように「漢字・四字熟語・ことわざ/慣用句」はセットで勉強・暗記するよう、時間配分を意識しましょう。
文章読解
文章読解力における設問の定番は、特定作者のとある小説の一部を抜粋して、「この文章を読んで~」という問題設定がなされるパターンです。文章読解においては、暗記問題とは異なり、暗記していなくても回答できるというメリットがある反面、文章の内容を正確に理解できていないと、回答ができても点にならないというデメリットもあります。例えば、「この文章を読んで作者が最も言いたかったことを50文字以内で要約しなさい」という設問があった場合、この「最も言いたかったこと」が理解できていないと、「最も」ではない部分を回答してしまって点が取れないというケースが多い傾向にあります。
常日頃から本を読んだり、新聞を読んだりのトレーニングをすることは重要ですが、その読んだ内容を自分なりに理解してしまうと、必ずしも作者が最も伝えたかったこととは異なる内容で捉えてしまう可能性もありますので、本などを読ませるだけでは読解力のアップにはつながりません。文章読解のトレーニングは、本を読みながら、適宜「この部分はどういう意味?」というような問いかけをしてあげるのが重要で、「この生徒は本当にこの部分理解しているかな?」という判断をしてくれるサポート役が必要になります。こうしたトレーニングは塾では行ってくれないので、家庭教師しかできないかもしれません。
語彙力
大人でも同様ですが、契約書などの法的文章のように、何を言っているのか、何が書いてあるのかがよく理解できないような文章や文面を見るだけで、アレルギー的に拒否してしまう方が多いように、子供においても分からない言葉や漢字が沢山あるような文章や参考書では、すぐに拒絶反応が起きてしまいます。語彙力の定義や説明においてはここでは割愛しますが、簡単に言えば「文章内でどれだけの言葉を知っているのか?」という意味合いのもので、中学受験レベルでは概ね20,000語前後の語彙が用いられるそうです。
多くの言葉や熟語を知っているに越したことはありませんが、語彙力アップのトレーニングは大人でも比較的難しく、分からないような単語や言葉が出てきでも、前後の文脈で何となく理解してしまうため、その言葉の意味や使い方を都度辞書で調べたりということを日常的に行わない限り、語彙数が短期間で飛躍的に伸びるということはありません。日頃から分からない言葉が出て来たらノートに抜き出しておいて、改めて辞書で調べさせるというトレーニングを積み重ねることで、徐々に語彙力は身について行きいますが、入試間近という状況であれば他の問題に注力した方が良いかもしれません。
