男の子は夢見がち?
有史以来様々な発明、開拓を行ってきたのは男性です。時に荒唐無稽なアイデアを信じて努力し、形にする。そのため脳の構造も自信を持ちやすい構造になっています。男性ホルモンもそのような働きを持っています。なんだかできるような気がする、という根拠のない自信、自分はすごいに違いない、という漠然とした満足感をかんじやすいのです。これは、志望校選びの時も如実に現れます。少し無理をしても自分の希望の学校を志望校に選び、できるはずだと楽天的に考えるのです。
周りが言っても聞かない、という状態も男子生徒に特有です。これも、思わぬがんばりを見せる場合もあり、協調性だけがすべてではないので、頭から否定しますと可能性をつぶしてしまう、ということがありますので、ほどほどに認めてあげると良い場合もあります。
実際、誰もできないと思っていたことを夢中になってやった男児が、驚きの成果を上げる、という例は少なくありません。しかし、この自信、があまりに強くなりすぎ、見通しが甘くなりすぎると、失敗してしまいます。できるはずもない日数で大丈夫だ、と過信してしまったり、調子に乗って失敗するなどです。そのため、親御さんや指導者は、その楽天性や自信が良い方向に向くよう導いてあげる必要があります。
具体的には、もしもの場合を想像させてあげるのが有効でしょう。
もし、ブランコから落ちたらどうする?痛いよね、じゃあ落ちないように気を付けようといった具合に、この志望校を目指すのは素晴らしいことだよね。でも、万が一にも落ちることもあるかもしれない。なんで落ちたと思う? その場合どうしたらいいと思う?落ちないためにはどうすればいい?と考えさせる。2複数の選択肢を与える
試験当日は何が起きるか分からないから、実力を発揮できなかった時でも、最低限の正解でも受かることができるよう、念には念を入れて対策していこう。それと、もう一校、楽勝の学校も選んだ方がいい。3客観的な事実を認識させる
模擬テストなどを受けさせ、現実と理想とのギャップを理解させる。少しだけ上の実力を持つ相手を与える。
男児のやる気を損なうことなく、もしも……の対策を考えさせる。アドバイスする。などが有効です。
女の子は落ち込みやすい?
男子とは反対に現実主義者なのが女の子です。女性の場合は、子育てや家の周りの管理などに長く従事してきた歴史があります。そのため、経験が重要とされてきました。しかし、一人で食物をとる、家を建てるなど生きることに直結する能力に乏しかったため、基本的な自信がない場合が多いのです。もちろん男女差より個人差が大きいのですが、女性ホルモンは自信満々な精神状態に導くより、相手の心情を理解し、柔軟に対応する、という働きをします。このため、他の受験生の勉強の進み具合が気になる、自分が通用するかどうか分からない、などといった、悩みを抱えがちなのです。
これらは、自分や他人の能力を客観的に評価し、間違いが少ないという利点もありますが、批判精神も旺盛なため、自分自身に対して必要以上に厳しくなってしまうことも多々あります。なので、勉強しても勉強しても足りない気がする、不安で仕方ない、自分には無理だから志望校のランクを下げる、などといったネガティブな方向に行くこともあります。
女児には自信をつけさせることが何よりも重要となります。○○はすごいね、よく頑張ってるね、などとステップアップした時は必ずほめてあげることです。2客観的な成長を教えてあげる
たとえば三か月前のドリルの正解率と、今の正解率を見せて、客観的な成長を認識させてあげることもよいでしょう。3実力を発揮しやすい状況を作る。
委縮して試験当日におなかを壊すなど、体調を崩してしまうこともあるので、緊張に弱いタイプの女児ならば、試験が無事に終わったら一日遊園地でのびのび遊ぼうね、といった具合に、ご褒美を約束して試験が楽しみでもあるように導いてあげるのもよいでしょう。
いずれにしろ、怠けない程度にリラックスさせ、落ち込ませないような配慮が必要です。
結局は個人差が大きい
今の世の中は生き方も多様化し、バリバリとキャリアアップしていく女性も少なくありませんし、男性の中にも批判精神が旺盛で、あまり冒険をしないタイプも多いようです。どの個性にも良い部分と改善すべき点があり、一長一短ですので、ようはバランスです。自信にあふれたタイプならば、それを尊重してあげつつ、冷静な判断や謙虚さを身につけさせ、自信がなく自己肯定感が薄いタイプであれば、他者との比較をやめさせ、自分ができることをひとつずつ確認させて自信をつけさせること。人生の初期に、それを見抜き導くことのできる指導者に出会えた子供は幸運です。ことに、中学受験の期間である小学校時代の指導者の影響たるや大変なものです。たくさんの子供たちの能力を的確に導き、合格させてきた教師を選ぶことはとても大切なことでしょう。
